印旛沼・流域再生大賞

受賞者

第9回印旛沼・流域再⽣⼤賞の受賞者が決定いたしました。
 
◆受賞者
<印旛沼・流域再生大賞>
NPO法人バランス21
受賞者のご紹介
 

◆印旛沼・流域再生大賞受賞者の紹介

印旛沼・流域再生大賞のこれまでの受賞者をご紹介します。

受賞回 活動主体の名称
※敬称略
活動名称 受賞理由
第9回 NPO法人バランス21 谷当里山計画  NPO法人バランス21は、鹿島川の流域に位置する堂谷津において、放棄水田での冬季湛水・無農薬米作り、ビオトープや散策路の整備、自然観察会、生物・植生調査、湧水・地下水調査、河川水質調査、公開講座など、多彩な活動を通して地域の貴重な自然環境の保全・再生と活用に9年間にわたり取組み、成果を上げています。特に、地域の方々の世代を超えた交流を積極的に図っている点、また、充実したホームページを整備し活動内容に関する情報を発信している点、さらに、専門研究者と連携して調査研究成果や知見を論文に纏め国際学会で発表する等、科学的視点を重視している点を高く評価します。

以上、その素晴らしい活動実績を称え、第9回の印旛沼・流域再生大賞の受賞者として選定しました。今後も活動をさらに継続・発展させ、下流や印旛沼への繋がりをより意識して取組みを実施することでさらに印旛沼・流域の再生に御尽力いただけることを期待しています。

第8回 池内 恒雄 ブログ「池ちゃんと印旛沼」による啓発活動

 池内氏は、印旛沼の再生に資するため、印旛沼の現状や健全化会議の活動内容、関係機関・市民団体などに関する情報を分かり易く解説する素晴らしいブログを提供してくれています。これまで約4年間に、投稿回数は約400回、累計アクセス数は47,000件を数え、対象は多岐にわたっていますが、その内容はいずれも適切で一般の人に親しみ易く、かつ実に分かり易く解説されている点、また、検索によって関心のある情報に容易にアクセスできるよう工夫されている点を高く評価します。健全化会議は、印旛沼とその流域を知ってもらうために必須の情報源として、このブログの作成に敬意と感謝の意を表します。

 以上、その素晴らしい活動実績を称え、第8回の印旛沼・流域再生大賞の受賞者として選定しました。今後も活動をさらに継続・発展させ、印旛沼・流域の再生に御尽力いただけることを期待しています。

坪井湿地を復活する会 坪井のヘイケボタル復活計画

 この会は、開発によって絶滅の危機に瀕した坪井湿地固有種のヘイケボタルを復活させ自生させることを目指して、幼虫の人工育成と放流を行う一方、ソーラーパネルを利用した水循環システムを作り設置するなど、ホタルの生息湿地の環境の整備を進めています。さらに、ホタルの育成だけに留まらず、オリジナルマスコットキャラクターの制作、地元小学生に向けた講座の開催、イベントへの出展や参加、各種媒体への投稿など、多彩な活動を展開しています。これらの取組みは、船橋市、近隣の高校や大学、消防団や子供会など、密接な地域連携のもとに行われ、地域の水環境の改善に実績を上げていることを高く評価します。

 以上、その素晴らしい活動実績を称え、第8回の印旛沼・流域再生大賞の受賞者として選定しました。今後も活動をさらに継続・発展させ、印旛沼・流域の再生に御尽力いただけることを期待しています。

二重川に親しむ会 1.二重川の清掃活動及び散策路草刈り・植栽植樹の管理

2.水質検査により、水環境の関心を高める。年1回実施(みずとみどり研究会全国調査)

 二重川は十数年前には大雨が降れば氾濫するドブ川でしたが、河川整備とともに川沿いを散策できる川にしたいとの地域住民の願いで、2007年にこの「親しむ会」が結成されました。以来、川沿いの植栽・植樹とその管理、草刈りや清掃活動に加え、水質検査や自然観察会の実施、小学校教員研修への講師派遣、鯉のぼり企画、二重川ガイドブックや散策マップの作成、地域の歴史伝承(利根川放水路計画)など、多彩な活動を展開しています。特に、鯉のぼり企画は、2012年の101匹から始まり現在では600匹を数える地域の風物詩となっています。地道な活動の積み重ねによって、親しみやすい二重川づくりに実績を上げていることを称え、高く評価します。

 以上、その素晴らしい活動実績を称え、第8回の印旛沼・流域再生大賞の受賞者として選定しました。今後も活動をさらに継続・発展させ、印旛沼・流域の再生に御尽力いただけることを期待しています。

第7回

佐倉市⽴染井野⼩学校

「印旛沼 新発⾒!」
佐倉市⽴染井野⼩学校
5年⽣ 総合的な学習の時間
 印旛沼の現状や課題等について、8年間にわたり丁寧に調べ学習を⾏っています。印旛沼学習が、総合的な学習の時間に位置付けられ、加えて児童が主体的に課題を探究し、情報収集、発信⽅法を考え、学べるような教育課程が編成されています。特に、⾏政や専⾨家などと連携・協⼒しながら学習をより充実させていること、環境保全についてのポスター・新聞・チラシ等を⼿作りし、地域の⽅へ印旛沼の情報を継続的に発信していることの⼆点を⾼く評価します。また、単学年の取組として終始せず、学習した内容を下級⽣に伝え、引き継ぐ場を設定することで、児童が印旛沼の保全活動を継続して実践できる⼯夫がされています。次世代を担う児童を育成する⼀つの環境学習モデルとして⾼く評価されます。

以上、その素晴らしい活動実績を称え、第7回の印旛沼・流域再⽣⼤賞の受賞者として選定しました。今後も活動をさらに継続・発展させ、印旛沼・流域の再⽣に御尽⼒いただけることを期待しています。

NPO法⼈
国際ボランティア学⽣協会

◇特別賞

「印旛沼クリーン⼤作戦」  異なる⼤学から結集した約100名のボランティア学⽣が、3年にわたり8⽉に2泊3⽇の合宿形式で、神崎川の⽔辺に⼤量繁茂し、洪⽔時に下流排⽔機場の操作に⽀障をもたらす特定外来⽣物ナガエツルノゲイトウを除去する活動を展開し、平成28年には約12トン、平成29年には約50トンの除去に成功しています。この活動の特⻑は、地域のイベントやお祭りでのチラシの配布などによる⼀般からの参加を喚起するための発信、地元の学⽣や地域の⼈々との意⾒交換会や印旛沼の未来を語る会の開催など、地域との連携・融合を強く意図している点です。印旛沼流域健全化の取組への若い⼒の導⼊、印旛沼の課題に対する地域内外への関⼼の喚起などの⾯でも⼤いに貢献があった活動と⾼く評価されます。

以上、印旛沼再⽣へ向けての熱意のある素晴らしい活動に対して感謝の意を込め、第7回の印旛沼・流域再⽣特別賞を贈ることといたしました。今後も活動をさらに継続・発展させ、印旛沼・流域の再⽣に御尽⼒いただけることを期待しています。

第6回

和田未来農業研究会

佐倉市和田地区の谷津田における化学肥料、化学合成農薬を用いない米づくり  印旛沼の水環境問題を考える上で、谷津田とその機能の保全は非常に重要な課題です。この研究会は、佐倉市和田地区の谷津田を対象に「自然に優しい新農法の研究」を掲げて、この課題に挑戦しています。具体的には、農業者を中心メンバーとして、生態系に配慮した冬期湛水・無化学肥料・無農薬農法による米作りの実践に取組まれていることを、まず高く評価します。また、地元の小学校と継続的に連携し、米作り体験を通じた環境学習や、給食に収穫米を用いた食育にも取組まれ、子ども達に農業や自然の大切さを伝えるなど、次世代を担う子ども達と一緒に活動を展開されている点も、高く評価します。
以上、その素晴らしい活動実績を称え、第6回の印旛沼・流域再生大賞の受賞者として選定しました。今後も活動をさらに継続・発展させ、印旛沼・流域の再生に御尽力いただけることを期待しています。
印旛沼探検隊 子どもたちの記憶に残る水辺・里山の自然体験・交流活動  このグループは、「子供たちに記憶に残る自然や人との交流・体験プログラムを提供する、これが大人になってからの地元愛に繋がる」というコンセプトのもとに、子どもからお年寄りまで幅広い世代が印旛沼・流域で楽しめるように工夫された多彩な活動を展開しています。具体的には、Eボート大会の開催や環境・体験フェア等でのEボート体験乗船会、Eボートによる高崎川のお花見クルーズの開催など、また、佐倉市やJTBなどの様々な主体と連携した里山の自然体験などの取組み、テレビや雑誌などを通して広く一般の人に活動を発信するなど、10年以上のこれらの活動の継続によって、成果を上げていることを高く評価します。
以上、その素晴らしい活動実績を称え、第6回の印旛沼・流域再生大賞の受賞者として選定しました。今後も活動をさらに継続・発展させ、印旛沼・流域の再生に御尽力いただけることを期待しています。
NPO法人印旛沼広域環境研究会(NPOいんば)

水環境改善活動及び啓発活動

 笠井記念舟戸水草園の造成・維持管理、水草バンクシステムの構築、無洗米の普及、印旛沼に関する講演会の開催、小学校での印旛沼船上体験などの体験学習や出前授業など、多彩な活動を長年にわたり継続されてきた点を高く評価します。特に、笠井記念舟戸水草園でアサザなどの在来水草を再生・保全し、再生したアサザなどを印旛沼流域の小中学校のビオトープや池に移植し、増えた株を別の学校で増やし、最後には印旛沼に戻す水草バンクシステムの構築は、独創的で先駆的な取組みであると高く評価します。また、印旛沼を愛し、印旛沼・流域の環境改善を目指して長年様々な活動に取組まれてきた故太田理事長には、その精力的な活動が、健全化の取組みの発展に大きく貢献されたことに感謝と敬意を表します。
以上、その素晴らしい活動実績を称え、第6回の印旛沼・流域再生大賞の受賞者として選定しました。今後も活動をさらに継続・発展させ、印旛沼・流域の再生に御尽力いただけることを期待しています。

船橋市建設局下水道部

◇特別賞

「木戸川における治水・生物環境・親水を考慮した河川整備」
「雨水貯留浸透施策の推進」
 雨水浸透施設の設置推進に向けた取組として、昭和61年から雨水浸透ます設置補助事業を展開し、印旛沼流域内の小中学校に雨水貯留浸透施設の設置を実施されていることや、木戸川の河川整備においては、地域住民の意見を反映させた多自然川づくりに取組むなど、各取組みにおいて、流域自治体の先導的な役割を担われてきたことを評価します。また、雨水調整池においては、浸透ワーキングの取組と連携し、ワーキングで提案する市街地面源負荷対策である調整池の改良を実施されており、木戸川では整備後に東邦大学と連携した生物モニタリングを行うなど、健全化の取組の発展に大きく貢献されたことを、高く評価します。
以上、印旛沼再生へ向けての熱意のある素晴らしい行政の活動に対して、第6回印旛沼・流域再生特別賞を贈り、称賛することといたしました。今後も印旛沼流域の自治体の先進モデルとして、活動を継続・発展させ、印旛沼・流域の再生に御尽力いただけることを期待しています。
第5回

特定非営利活動法人
せっけんの街

廃食油からリサイクルせっけん及びBDF燃料の製造とその普及活動、雨水タンクの普及活動

環境学習(水の循環、せっけんと合成洗剤のちがいとその見分け方、きょうから私にもできること、せっけんの使い方講座)講師の派遣

③環境にやさしい消費材の普及

 このグループは、31年前、手賀沼の汚濁に対して「沼を汚しているのは私たちだ」という自覚のもと、柏市に‘手賀沼せっけん工場’を建設しました。その10年後に印旛沼にも取り組みを広げて、酒々井町に‘印旛沼せっけんセンター’を設置して、廃食油からリサイクルせっけんを作る地道な活動を継続して大きな成果を上げていることに、敬意を表し、高く評価します。この取り組みは、環境改善に対する市民の自立意識の啓発を基礎としながら市民出資によって成り立っているのが素晴らしい点です。また、最近、節水や市街地からの汚濁物流出抑制そして洪水流出抑制にも資する雨水タンクの普及活動と言う新たな取り組みを始めている点についても、称賛されます。

 以上、その素晴らしい活動実績を称え、第5回の印旛沼・流域再生大賞の受賞者として選定しました。今後も活動をさらに継続・発展させ、印旛沼・流域の再生に御尽力いただけることを期待しています。

神崎川を守るしろい八幡溜の会 「神崎川上流メダカ救出作戦」

「神崎川ゴミ拾いウォーキング」

「江戸時代中野牧遺構野馬除土手保全活動」

「八幡溜の昔の遊びを聞く活動」

 白井市の真ん中を流れる神崎川上流の生き物や江戸時代の中野牧遺構である野馬除土手の景観を保全する目的で2012年に5名の会員で発足したこの会は、河川改修工事からのメダカ救出作戦を地元小学校と連携して行ったのを手始めとして、生物調査、川でのゴミ拾いや市民公募のクリーン作戦、親子観察会や手作り紙芝居上演会などへと取り組みを拡大して、現在では会員23名を数え、地域文化の発掘・保全と親しみの持てる水辺づくりに大きな成果を上げつつあります。特に、東邦大学理学部や千葉大学園芸学部の地元大学と連携した八幡溜学生研究発表会や川沿いの湿地再生実験は、活動に広がりと厚みを持たせる点で素晴らしい取り組みと、高く評価されます。
以上、その素晴らしい取り組みを称え、第5回の印旛沼・流域再生大賞の受賞者として選定しました。今後も活動をさらに継続・発展させ、印旛沼・流域の再生に御尽力いただけることを期待しています。
第4回 特定非営利活動法人
NPO富里のホタル
高崎川源流域に位置するヘイケボタル自然発生地の「天神谷津」での環境保全活動  印旛沼の上流、高崎川源流域の天神谷津におけるホタルをシンボルとして、下流印旛沼との繋がりを意識しながら、地域の環境学習と環境保全に関わる多彩な活動を通して、多様な人との関わりの輪を広げて成果を上げていることを高く評価します。
ホタル発生のための谷津の整備やホタル観賞ガイドだけでなく、里山づくり、谷津の保全、子供達への稲作体験学習・自然観察会・出前講座、希少な動植物の保護・保全、体験型イベント「里やま塾」の開催など、求心力のある精力的な活動を展開しておられることに敬意を表します。
また、富里市や印旛沼流域水循環健全化会議をはじめ、様々な主体と積極的に交流を持ち、地域環境の保全・回復に向けて連携・協働されている点も、評価の対象としました。
以上、その素晴らしい活動実績を称え、第4回の印旛沼・流域再生大賞の受賞者として選定しました。今後も活動をさらに継続・発展させ、印旛沼・流域の再生に御尽力いただけることを期待しています。
特定非営利活動法人
水環境研究所
印旛沼流域を主に湧水調査と保全・啓発等の活動  印旛沼流域をフィールドとして、湧水や谷津湿地帯の地質・水質・生物機構の定期調査に非常に熱心に取り組み、機関誌「わき水通信」や年報「わきみず」では、印旛沼や湧水の水質はもちろんのこと、印旛沼流域に根付く水文化も含めて、幅広い知見について発信・啓発されていることを高く評価します。
この調査研究は、千葉県内や他の地域の湧水の広範な調査を含み比較研究を可能にしている点、長年にわたる貴重なデータの収集と蓄積そして分析を基礎として学術的にもレベルの高い学会論文、報告書、書籍として取りまとめられている点も評価の対象としました。
以上、その素晴らしい活動実績を称え、第4回の印旛沼・流域再生大賞の受賞者として選定しました。今後も活動をさらに継続・発展させ、印旛沼・流域の再生に御尽力いただけることを期待しています。
里山の会ECOMO 里山保全と里山における自然観察等の活動  旧住民と新住民との融合を図りながら11年にわたり、里山整備作業や里山を使った環境教育、生物調査などを通して、地域の環境に対する理解と保全に関わる知恵や技術を次世代に伝承する取り組みを継続し、着実に実績を上げている点を高く評価します。
また、子どもたちの環境学習活動などにおいて、父兄らが協力・支援する仕組みを作り上げている点も大いに称賛します。さらに、地域の多様な主体との連携により、里山保全はもちろんのこと、地域づくりに貢献されている点も、評価の対象としました。
以上、その素晴らしい活動実績を称え、第4回の印旛沼・流域再生大賞の受賞者として選定しました。この受賞を機に今後、活動の視野を里山と水循環の関わりや印旛沼流域における里山保全の意義といった方面にも広げて、印旛沼・流域の再生に御尽力いただければと期待しています。
印西市環境経済部 環境保全課
◇特別賞
合併処理浄化槽の維持管理の個別指導と印旛沼水質改善についての啓発  高度処理型合併浄化槽の普及・維持管理の取り組みにおいて浄化槽設置家庭を一軒一軒回って丁寧なフォローアップ調査と維持管理指導を行うなど、通常の市行政の所掌範囲を超えた活動は、健全化計画の目標達成に向けた行政のはざまを埋める取り組みの一つの見本として、高く評価します。
また、「りん除去型合併浄化槽」の普及に積極的に取り組まれている点も高く評価しています。さらに、若手職員の教育や、健全化会議分科会の「市町みためし発表会」における積極的な活動紹介など、継続性や広がりを意識した活動を展開されている点も大いに称賛します。
以上、印旛沼再生へ向けての熱意のある素晴らしい行政の活動に対して、第4回印旛沼・流域再生特別賞を贈り、称賛することといたしました。今後も印旛沼流域の自治体の先進モデルとして、活動を継続・発展させ、印旛沼・流域の再生に御尽力いただけることを期待しています。
金山 英二 氏
◇再生功労者賞
印旛沼関連活動、
対外関連活動
 「佐倉印旛沼ネットワーカーの会」を平成11年5月に結成して初代代表幹事に就任し、印旛沼の再生に向けた諸活動、具体的には、流域全体での清掃活動の連携・推進、環境調査、広報、環境学習支援などに関する活動を熱い思いを持ってリードしてこられ、同会が多大な成果を上げる礎を築かれたことに敬意を表します。
水循環健全化会議では発足当初から委員として、有用な情報や建設的な意見を開陳され、それらは、平成22年1月に策定された長期計画「印旛沼流域水循環健全化計画」と「第1期行動計画」に反映されるなど、健全化会議の取り組みに大いに貢献してこられました。
これら、長年にわたる印旛沼再生へ向けての信念と熱意に満ちた精力的な活動に対して、第4回印旛沼・流域再生功労者賞を贈り、功績を称えることといたしました。今後も印旛沼流域水循環健全化に向けての取り組みに活を入れていただくことを期待しています。
第3回 特定非営利活動法人
八千代オイコス
よみがえれ花輪川  花輪川を対象とした河川美化活動、水量・水質調査、川の学校、菜の花エコウォーキング、広報誌の発行など、多彩な活動を長年にわたり継続してきた点を高く評価します。また、身近な花輪川にとどまらず、花輪川と印旛沼との関わりを意識して、そのつながりを子どもたちや市民に伝える活動を継続していることを大いに賞賛します。地元の八千代市や関係する市民団体、地域の企業等と積極的に連携・協働されている点も、評価の対象としました。
 以上、その素晴らしい活動実績を称え、第3回の印旛沼・流域再生大賞の受賞者として選定しました。今後も、若い世代も巻き込みながら、さらにその活動の幅を広げ、印旛沼流域の再生に御尽力いただけることを期待しています。
印旛沼土地改良区
佐倉西部支区
外来植物(ナガエツルノゲイトウ・ホテイアオイ)を地域力としたソーシャルキャピタル(農村協働)

手操川沿線生谷地区で
取り組む環境美化活動
(生谷コスモスまつり)

 印旛沼水系の環境を保全・再生して行く上で喫緊の課題といえる外来種・ナガエツルノゲイトウの防除に対して、土地改良区が農家だけでなく非農家の地域住民、NPO、大学、行政機関など多様な主体の連携・協働の中心となって取組んでいる点を高く評価します。また、外来種の防除活動、環境美化活動(生谷コスモスまつり)、水田の多面的機能や印旛沼との関係に関する小学生への環境学習などを通して、農住混合地域における新たなコミュニティづくりに尽力されている点も、評価の対象としました。
以上、その精力的な活動を称え、第3回印旛沼・流域再生大賞の受賞者として選定しました。今後も活動を継続・発展させ、印旛沼流域の再生にご尽力いただけることを期待しています。
第2回 NPO法人印旛野菜いかだの会 生物浄化システムと
体験環境学習
 水耕栽培から淡水真珠用二枚貝の養殖、そして水草再生へと野菜いかだによる植生の栽培技術を発展させるとともに、低地排水路の水質浄化や近隣小学児童の環境学習と幅広い活動を展開していることを高く評価します。また、印旛沼での経験を他県やベトナムなど海外にも発信してこの技術の普及に努めていることも評価の対象としました。
以上、その幅広い活動を称え、第2回の印旛沼・流域再生大賞の受賞者として選定しました。今後は、さらにその活動の幅を広げ、印旛沼の再生にご尽力いただけることを期待しています。
佐倉印旛沼ネットワーカーの会 印旛沼の再生をめざす  清掃活動や美化活動、環境調査、多彩なイベントによる啓発活動などを長年に渡り実施し、流域住民の印旛沼への関心と理解を喚起している点を高く評価します。また、ナガエツルノゲイトウをはじめ、特定外来生物(植物)等の分布調査を8年間継続実施し、印旛沼流域水循環健全化会議での基礎資料としても活用されるなど、健全化会議にも貢献いただいていることも評価の対象としました。
以上、長年継続されている多彩な活動を称え、第2回印旛沼・流域再生大賞の受賞者として選定しました。今後も、活動を継続し、流域住民が参加できる活動の機会を創出していただけることを期待しています。
特定非営利法人
四街道メダカの会
市民とともに水辺の
環境に親しみ保全する会
 ムクロジ自然の里という地域資源を活用し、自然保護活動と環境啓発活動を併せておこなっている点、幅広く流域市民や子どもたちの協力を得て協働している点を高く評価しました。また、創設以来10年以上、会則なし・自由参加で幅広い地域の参加を促しつつ活動を継続してきたことを称賛するとともに、その活動が海外からも注目されていることも評価の対象としました。
以上、そのユニークな活動を称え、第2回印旛沼・流域再生大賞の受賞者として選定しました。今後も、この活動が鹿島川流域、印旛沼流域という広がりを持って継続・発展していただけることを期待しています。
第1回 白鳥 孝治 長年にわたる研究と
啓発活動
世人が呼称する「印旛沼専門家」にふさわしい見識と情熱を持って、長年印旛沼とその流域の水資源の再生に御尽力され、その活躍は水質・水環境面にとどまらず、農業、市民活動、歴史、文化、人と水と生活など幅広い分野に行き渡っています。
また、緊急行動計画や健全化計画の立案と実践に当たっても、多くの有意義な提案を頂きました。その功績と貢献は他者が模範とするところであり、第1回の印旛沼・流域再生大賞の受賞者として選定しました。
千葉英和高等学校生物研究部 25年にわたる調査
・研究活動
印旛沼の水環境改善を主とした研究活動を25年間の長きにわたり、各種の手法を代々受け継ぎながら継続したことを高く評価するとともに、印旛沼・流域の再生に向けて幅広い世代の参画が求められる中、高校生という若い世代が主体的に活動していることも、評価の対象とさせていただきました。
以上、その一貫した研究活動の姿勢を称え、第1回の印旛沼大賞・流域再生の受賞者として選定しました。今後は、今までの調査研究の結果から、印旛沼の再生につながる具体的な提案をされることを期待します。