R元年度ナガエ協働駆除作戦

特定外来生物「ナガエツルノゲイトウ」は、生態系を脅かすだけでなく、農作業や洪水排水作業に支障をきたしており、特に治水に悪影響を及ぼす恐れのある桑納川・神崎川の群落について、協働駆除作戦を展開しています。

協働駆除作戦の背景
協働駆除作戦の概要

令和元年度実施状況

令和元年度はこれまでに3回実施しました。

  実施日
第1回 桑納川 2019年6月8日
神崎川 2019年8月8~10日
第2回 桑納川 2019年9月6日

令和元年度 第2回桑納川ナガエツルノゲイトウ継続駆除 実施報告(9月6日)

開催概要
●日  時:2019年9月6日(金) 9:30~16:30
●参加人数:約50人
●参加団体:千葉県、八千代市、千葉市、千葉大学、東邦大学、(独)水資源機構、環境パートナーシップちば、
NPO法人国際ボランティア学生協会(IVUSA)等

実施状況
9月6日(土)に今年度2回目の桑納川におけるナガエツルノゲイトウの協働駆除作戦を実施しました。
今回もNPO法人国際ボランティア学生協会(IVUSA)を始めとし、多くの方に参加いただきました。

事前説明の様子(東邦大学長谷川教授)

水中での駆除の様子

ガ陸揚げ作業の様子
 

今回の駆除ポイント
今回は前回駆除から成長した小群落の駆除を予定していましたが、他の河川等から漂着してきたと思われる川幅ほどもある巨大群落が発見されたため、予定を変更して巨大群落の駆除を実施しました。

作業結果
川を塞いでいた巨大群落を取り除き、土嚢袋470袋分(約4トン)のナガエツルノゲイトウの駆除を行うことができました。

川を塞ぐ巨大群落

土嚢に積込み・集積した様子
 

意見交換
駆除作業後、やちよ農業交流センターにて、今回の作業の反省とそれを踏まえて今後の対策について意見交換会を実施しました。

意見交換会の様子

集合写真
 

令和元年度 神崎川ナガエツルノゲイトウ協働駆除作戦 実施報告(8月8~10日)

開催概要
●日  時:
2019年8月8日(木) 9:30~16:15
2019年8月9日(金) 8:45~16:30
2019年8月10日(土) 8:45~15:30
●参加人数:3日間のべ約430人 (うち一般参加者約90名)
●参加団体:
千葉県、NPO 法人国際ボランティア学生協会(IVUSA)、八千代市、印西市、千葉大学、東邦大学、(独)水資源機構、環境パートナーシップちば等

実施状況 
8⽉8⽇、9日、10⽇にNPO法⼈国際ボランティア学⽣協会(IVUSA)・千葉県・印旛沼流域⽔循環健全化会議共催による神崎川ナガエツルノゲイトウ駆除作戦を一昨年度、昨年度に引き続き実施しました。
今回は3日間にわたり一般参加者の受付も行い、地元市民、地元企業など、約90名の方に参加していただきました。
今回の協働駆除作戦では、昨年度まで実施していた神崎橋~佐山第二橋の区間は概ねすべての駆除が完了し、名無橋~神崎橋の区間でも駆除活動を実施することができました。

事前説明の様子

切り離した大群落を移動させます。
 
 

ロール状に巻き水上に揚げやすくします。 協力して水上班に受け渡します。

 

運搬しやすいように切り分けます。

 

袋に詰めて運搬トラックに運びます。

最後に残った1群落の駆除の様子

駆除後の集合写真
 

今回の駆除ポイント
今回は水上班と陸上班に配置して群落の駆除にあたりました。
また今回はこれまでよりも広範囲にわたって作業を行ったため、各現場長が無線機を使って現場間や本部との間で綿密に連絡を取り合い、進捗状況に応じて人が足りない現場に班を割り当てるなどして臨機応変に作業を行いました。

作業結果
神崎橋~佐山第二橋間のナガエツルノゲイトウ群落は概ねすべての駆除が完了し、さらに名無橋~神崎橋間においても大きな群落の駆除を行うことができました。
結果として、3日間で合計約9トンのナガエツルノゲイトウを駆除しました。

事後勉強会
作業を行った後は会場を大和田機場に移して駆除活動の事後勉強会を行いました。
勉強会では神崎川における駆除活動を振り返り、総括を行いました。
その後、印旛沼流域において今後取り組んでみたいこと等について、意見を交換し合いました。

また、関係者からの話を聞き、印旛沼流域の抱える問題等について理解を深めました。

事後勉強会の様子

集合写真
 

令和元年度 第1回桑納川ナガエツルノゲイトウ協働駆除 実施報告(6月8日)

開催概要
●日  時:2019年6月8日(土) 9:30~16:30
●参加人数:約100人
●参加団体:千葉県、八千代市、千葉市、千葉大学、東邦大学、中央学院大学、(独)水資源機構、

環境パートナーシップちば、NPO法人国際ボランティア学生協会(IVUSA)等

実施状況
6月8日(土)に今年度1回目の桑納川におけるナガエツルノゲイトウの協働駆除作戦を実施しました。
NPO法人国際ボランティア学生協会(IVUSA)をはじめとし、多くの方に参加いただきました。

事前説明の様子

八千代市長(左)と東邦大学長谷川教授(右)
 
 

今回の駆除ポイント
水域班と陸域班に分かれて作業を行いました。水域班は手作業でナガエツルノゲイトウを駆除し、陸域班は水域班からナガエツルノゲイトウを受け取ってブルーシートの上に引き上げ、土嚢袋に詰めました。
さらに、植物片の拡散防止のために、駆除区間の下流側に定置網を設置して駆除を実施しました。

作業結果
今回も重機は使用せず、全て手作業で小群落を取り除き、土嚢袋に詰める作業を行いました。
今回は土嚢袋413袋分(約3t)のナガエツルノゲイトウを駆除しました。

土のうに詰込み・集積した様子
 

意見交換
作業を終えた後は、やちよ農業交流センターにて次回の作業に向けた意見交換を実施しました。

意見交換の様子

集合写真
 

その他

昨年度までの協働駆除作戦の実施で、複数回の駆除作業により群落の再発芽を抑える効果が確認できました。今年度は、8月中旬に神崎川で、9月には再び桑納川にて、協働駆除を実施する予定です。
県は、今後も専門知識を有する大学や、多くの機関等と協力し、より効果的な駆除ができるように努めてまいります。