H30年度ナガエ協働駆除作戦

特定外来生物「ナガエツルノゲイトウ」は、生態系を脅かすだけでなく、農作業や洪水排水作業に支障をきたしており、特に治水に悪影響を及ぼす恐れのある桑納川・神崎川の群落について、協働駆除作戦を展開しています。
協働駆除作戦の背景
協働駆除作戦の概要

平成30年度実施状況

平成30年度は合計4回実施しました。

実施日
第1回 桑納川 2018年5月13日
第2回 桑納川 2018年6月3日
神崎川 2018年8月10.11日
第3回 桑納川 2018年9月6日

平成30年度 第3回桑納川ナガエツルノゲイトウ継続駆除 実施報告(9月6日)

開催概要
●日  時:2018年9月6日(木) 9:30~16:30
●参加人数:約50人
●参加団体:東邦大学、環境パートナーシップちば、NPO法人国際ボランティア学生協会(IVUSA)、
(独)水資源機構、国土交通省 関東地方整備局、八千代市、千葉県等

実施状況
9月6日(木)に今年度3回目の桑納川におけるナガエツルノゲイトウの協働駆除作戦を実施しました。
NPO法人国際ボランティア学生協会(IVUSA)を始めとして多くの方に参加いただきました。

今回は第2回(6月3日)に取り除けなかった小群落の駆除を予定していましたが、他の河川から漂着したと思われる
川幅ほどもある巨大群落が発見されたため、予定を変更して巨大群落を中心とした駆除活動を行いました。

 

ガイダンスの様子

川を塞ぐ巨大群落

切り離して運搬します。

水中班と水上班が連携し、ナガエツルノゲイトウを陸に揚げていきます。
陸に揚げた後は協力してナガエツルノゲイトウを土のう袋に詰める作業を行いました。

 

作業結果
川を塞いでいた巨大群落を取り除き、合計約3.7tのナガエツルノゲイトウの駆除を行うことができました。

 

駆除したナガエツルノゲイトウ

意見交換
駆除活動の後は、やちよ農業交流センターにて意見交換会を実施しました。
今回は今年度最後の駆除活動であったため、今年度の駆除活動を振り返り、作業上の改善点や課題などを共有しました。
また、来年度の駆除活動に向けた実施計画についての話し合いも行いました。

 

 

意見交換会の様子

平成30年度 神崎川ナガエツルノゲイトウ協働駆除作戦 実施報告

開催概要
●日  時:
2018年8月10日(金) 9:00~17:00
2018年8月11日(土) 9:00~15:30
●参加人数:2日間のべ292人 うち一般参加者38名
●参加団体:
東邦大学、千葉大学、環境パートナーシップちば、鹿島川土地改良区、NPO 法人国際ボランティア学生協会(IVUSA)、
(独)水資源機構、八千代エンジニヤリング(株)、武蔵野大学、佐倉高校、シノブフーズ(株)、
(株)電業社機器製作所、(株)荏原電産、(株)荏原製作所、印西市、八千代市、千葉県等
※8月10日(金)は一般参加者も作業を行いました。

 

実施状況
8⽉10⽇、11⽇にNPO法⼈国際ボランティア学⽣協会(IVUSA)・千葉県・印旛沼流域⽔循環健全化会議共催による神崎川ナガエツルノゲイトウ駆除作戦を一昨年度、昨年度に引き続き実施しました。
当初は8月9日から3日間の日程で開催する予定でしたが、台風接近に伴い急きょ2日間に変更して開催いたしました。
また、今回は8月10日に一般参加者の受付も行い、地元市民、地元企業など、38名の方に参加していただきました。
今年は本活動3か年計画の最終年にあたり、継続して駆除活動を行ってきた佐山橋~佐山第二橋間でのナガエツルノゲイトウの駆除活動の効果を確認するとともに、完全駆除を目指して活動を行いました。
さらに、これまで未着手であった佐山橋より下流の区間においても大群落の駆除を実施しました。

 

気合を入れて現場に向かいます。

切り離した大群落を移動させます。

ロール状に巻き水上に揚げやすくします。

協力して水上班に受け渡します。

運搬しやすいように切り分けます。

袋に詰めて運搬トラックに運びます。

巨大な群落は船で牽引し陸に寄せます。

最後に残った1群落の駆除の様子

駆除後の集合写真

今回の駆除ポイント
今回は参加者を11班に割り振り、それぞれ6つに分けた現場に配置して群落の駆除にあたりました。
また今回はこれまでよりも広範囲にわたって作業を行ったため、各現場長が無線機を使って現場間や本部との間で綿密に連絡を取り合い、進捗状況に応じて人が足りない現場に班を割り当てるなどして臨機応変に作業を行いました。

 

作業結果
佐山橋~佐山第二橋間のナガエツルノゲイトウ群落をすべて駆除し、さらに下流の佐山橋~神崎橋間においても大きな群落の駆除を行うことができました。
結果として、2日間で合計約10.9tのナガエツルノゲイトウを駆除しました。

 

事後勉強会
作業を行った後は会場を大和田機場に移して駆除活動の事後勉強会を行いました。
勉強会では神崎川における3年間の駆除活動を振り返り、総括を行いました。
また関係者からの話を聞き、印旛沼流域の抱える問題等について理解を深めました。
その後、印旛沼流域において今後取り組んでみたいこと等について、意見を交換し合いました。

 

事後勉強会の様子

 

平成30年度 第2回桑納川ナガエツルノゲイトウ継続駆除 実施報告(6月3日)

開催概要
●日  時:2018年6月3日(日) 9:30~12:30
●参加人数:約50人
●参加団体:東邦大学、千葉県立中央博物館、環境パートナーシップちば、鹿島川土地改良区、
NPO法人国際ボランティア学生協会(IVUSA)、千葉県立佐倉高等学校、(独)水資源機構、
印旛沼二期農業水利事業所、千葉市、八千代市、千葉県等

実施状況
6月3日(日)に今年度2回目の桑納川におけるナガエツルノゲイトウの協働駆除作戦を実施しました。
今回は服部友則八千代市長にも参加いただいたほか、NPO法人国際ボランティア学生協会(IVUSA)を始めとして多くの方に参加いただきました。

ナガエツルノゲイトウ駆除の様子

ナガエツルノゲイトウ駆除の様子

今回の駆除ポイント
これまでの駆除作戦の効果もあって今回は大群落が確認されなかったため、左岸と右岸に分かれて手作業にて小群落の駆除を行いました。また、水域般・陸域班に分かれ、土嚢袋の受け渡しや駆除箇所の指示などの連携を取りながら作業を進めました。
さらに、拡散防止のため細かく千切れたナガエツルノゲイトウを手持ちの網でこまめにすくい取りました。
桑納川公園前ワンド付近の水路一面に繁茂していた群落の駆除も行いました。

作業結果
今回も重機は使用せず、全て手作業で小群落を取り除き、土嚢袋に詰める作業を行いました。
今回は土嚢袋316袋分(約1t)のナガエツルノゲイトウを駆除しました。

駆除したナガエツルノゲイトウ

意見交換
駆除作業後、やちよ農業交流センターにて、今回の作業の反省とそれを踏まえて今後の対策について意見交換を実施しました。
意見交換では、以前に比べてナガエツルノゲイトウの繁茂量が非常に少なく、これまでの駆除効果を実感できたといった声が多く聞かれました。また、これまでとは異なる小群落駆除へどのように対応していくかについても意見が交わされました。

意見交換の様子

平成30年度 第1回桑納川ナガエツルノゲイトウ継続駆除 実施報告(5月13日)

開催概要
●日  時:2018年5月13日(日) 9:30~16:30
●参加人数:約100人
●参加団体:東邦大学、環境パートナーシップちば、鹿島川土地改良区、NPO法人国際ボランティア学生協会(IVUSA)、
高木測量(株)、(独)水資源機構、千葉大学、八千代市、千葉県等

実施状況
5月13日(日)に今年度1回目の桑納川におけるナガエツルノゲイトウの協働駆除作戦を実施しました。
NPO法人国際ボランティア学生協会(IVUSA)をはじめとし、多くの方に参加いただきました。

事前説明の様子

ナガエツルノゲイトウ駆除の様子

今回の駆除ポイント
水域班と陸域班に分かれて作業を行いました。水域班は手作業でナガエツルノゲイトウを駆除し、陸域班は水域班からナガエツルノゲイトウを受け取ってブルーシートの上に引き上げ、土嚢袋に詰めました。
さらに、植物片の拡散防止のために、駆除区間の下流側に定置網を設置して駆除を実施しました。

作業結果
今回も重機は使用せず、全て手作業で小群落を取り除き、土嚢袋に詰める作業を行いました。
今回は土嚢袋295袋分(約1t)のナガエツルノゲイトウを駆除しました。

駆除したナガエツルノゲイトウ

意見交換
作業を終えた後は、威光院公会堂にて次回の作業に向けた意見交換を実施しました。

意見交換の様子