特定外来生物「ナガエツルノゲイトウ」は、生態系を脅かすだけでなく、農作業や洪水排水作業に
支障をきたしており、特に治水に悪影響を及ぼす恐れのある桑納川の群落について、
平成27年度から協働駆除作戦を展開しています。
平成28年度実施状況
平成28年度第5回が開催されました。
実施日 | |
---|---|
第1回 | 2016年5月29日 |
第2回 | 2016年7月12日 |
第3回 | 2016年8月5日 |
第4回 | 2016年9月13日 (作業は雨天中止) |
第5回 | 2016年10月25日 |
平成28年度第5回ナガエツルノゲイトウ協働駆除作戦 実施報告(10月25日)
開催概要
●日時:2016年10月25日(火)9:30~12:30
●参加人数:24人
●参加団体:NPO法人国際ボランティア学生協会(IVUSA)、環境パートナーシップちば、印旛沼土地改良区、東邦大学、 (独)水資源機構 千葉用水総合管理所、八千代市、千葉県
●実施状況
10月25日(火)に今年度最後の桑納川におけるナガエツルノゲイトウの協働駆除作戦を実施しました。
今回もNPO法人国際ボランティア学生協会(IVUSA)を始め多くの方に参加いただきました。
今回は、8月の降雨で流出してしまった巨大群落の残った箇所の駆除と、前回の継続駆除を人力で行いました。
今回の駆除活動で、今年度の予定を終了しました。
本当に多くの方々に参加してもらい、大変ありがとうございます。
今年度の活動結果は、今度につなげていきたいと思います。
次年度の取組の内容については、これから検討を開始します。
方針が決まりましたら、またWEBサイトにてご連絡したいと思っております。
次年度方針を検討するために、今年度の成果や課題の共有を目的に勉強会を12月13日(火)に
開催することになりました。
今後の方針を考える上で、印旛沼の基本的な知識の共有やナガエツルノゲイトウの効率的な対策の検討に向けた
勉強会となります。
ご興味のある方は、是非ご参加ください。
参加者による集合写真(作業終了後)
●今回の駆除ポイント
今回は、継続駆除と新規駆除を行いました。
・継続駆除:ナガエツルノゲイトウの再発芽防止のため左岸と右岸に分かれて駆除を行いました。
・新規駆除:流出した群落の残り部分を群落や断片が流れないようにネットを使用して作業しました。
水域作業と陸域作業で分けて連携することにより、効率的な駆除を目指しました。
植物片を残さないよう丁寧に作業し、協力船による水面に浮かんでいる植物片の回収も実施しています。
●作業結果
今回も重機は使用せず、全て手作業で群落を取り除き、土のう袋に詰める作業を行いました。
・継続駆除は、継続実施の効果が確認されました。
・新規駆除は、陸揚げ及び袋詰めに課題が残りました。
●駆除量
駆除した重量は、合計で約810kgでした。
●継続駆除
・他の植物の隙間からナガエツルノゲイトウが生えていることが確認されました。
・前回の継続駆除の効果があり、治水リスクを増加させるような群落は確認されませんでしたが、
小さな植物体は確認されました。
●新規駆除
・ネットを使用して、植物体が流出しないように群落を切り離して、陸揚げ、袋詰め作業を全て人力で行いました。
・ネットを使用することにより、植物体の流出を防ぎ、群落の切り離しにノコギリを使うことで
効率的に駆除をすることができました。
●意見交換
今回は、やちよ農業交流センターにて、今後の対策に向けて意見交換を実施しました。
群落の切り離しには、のこぎりが有効であること、切り離した群落を船で引いてもらう方法も可能であることが
確認でき、充実した意見交換となりました。
さらなる連携・協働の広がりを目指します。
次回は12月13日(火)に今後の方針を考える上で、印旛沼の基本的な知識の共有やナガエツルノゲイトウの
効率的な対策の検討に向けた勉強会が実施されます。
どなたでもご参加可能です。多くの方に参加いただきたいと思っています。
ご興味をもってくださった方は、お気軽にこちらより事務局にご連絡下さい。
意見交換の様子
開催概要
●日時:2016年9月13日(火)9:30~12:00
●参加人数:14人
●参加団体:印旛沼土地改良区、東邦大学、千葉大学、(独)水資源機構 千葉用水総合管理所、千葉市、
八千代市、千葉県
●実施状況
9月13日(火)は、あいにくの雨のため協働駆除作戦は中止となり、参加者で今後の対策に向けて
意見交換を行いました。
次回は、10月25日(火)を予定しております。
●意見交換
除去したナガエツルノゲイトウの堆肥化やナガエツルノゲイトウによる治水上の被害軽減に向けた来年度以降の方針について話し合いを行いました。
活発な意見が出され、充実した意見交換となりました。
次回は、10月25日(火)を予定し、被害軽減に向けた取組に努めます。
さらなる連携・協働の広がりを目指します。
どなたでもご参加可能です。多くの方に参加いただきたいと思っています。当日の見学のみでも大歓迎です!!
ご興味をもってくださった方は、お気軽にこちらより事務局にご連絡下さい。
意見交換の様子
平成28年度第3回ナガエツルノゲイトウ協働駆除作戦 実施報告(8月5日実施)
開催概要
●日時:2016年8月5日(金)9:30~15:30
●参加人数:36人
●参加団体:NPO法人国際ボランティア学生協会(IVUSA)、環境パートナーシップちば、印旛沼土地改良区、
東邦大学、千葉大学、(独)水資源機構 千葉用水総合管理所、(国研)土木研究所、八千代市、千葉県
●実施状況
8月5日(金)に桑納川におけるナガエツルノゲイトウの協働駆除作戦を実施しました。
前回で残った箇所を中心に、ナガエツルノゲイトウを人力で駆除しました。
今回もNPO法人国際ボランティア学生協会(IVUSA)を始め多くの方に参加いただきました。
次回は、9月に協働駆除作戦を予定しています。
また、8月18日(木)~20日(土)には、IVUSAがメインで神崎川においてナガエツルノゲイトウを駆除する「印旛沼クリーン大作戦」が実施される予定です。
参加者による集合写真(作業終了後)
●今回駆除のポイント
今回も、ナガエツルノゲイトウの再発芽防止のため左岸と右岸に分かれて駆除を行いました。
7月の第2回駆除では橋の両端から中心に向かって作業を進めましたが、今回は第2回駆除で取りきれなかった箇所から両端の橋に向かって駆除を行いました。
また、水域作業と陸域作業で班を分けて連携することにより、効率的な駆除を目指しました。
植物片を残さないよう丁寧に作業し、協力船による水面に浮かんでいる植物片の回収も実施しています。
●作業結果
4チームに分かれて水域班と陸域班で作業を行いました。
今回も重機は使用せず、全て手作業で群落を取り除き、土のう袋に詰める作業を行いました。
前回の作業での反省を踏まえ、左岸で駆除して詰めた土のう袋は協力船を用いて運搬することで効率よく作業を進めることが出来ました。
●駆除量
駆除した重量は、合計で約740kg(前回重量は約450kg)でした。
【作業の様子】
大きな群落に生長しつつある ナガエツルノゲイトウ(作業前)
人力できれいに駆除(作業後)
作業の様子
土のう189袋約740kgを手作業で除去
●意見交換
作業を終えた後は、やちよ農業交流センターにて、次回作業に向けた意見交換を実施しました。
大きな群落の駆除には陸域班の作業人数の増員や草丈の増加対策など次回作業への改善案があげられました。
次回は9月に作業を予定し低密度管理に努めます。
また、8月18日(木)~20日(土)には、神崎川でIVUSAが多数参加のうえ、健全化会議とコラボレーションした印旛沼クリーン大作戦が実施される予定です。
さらなる連携・協働の広がりを目指します。
どなたでもご参加可能です。多くの方に参加いただきたいと思っています。当日の見学のみでも大歓迎です!!
ご興味をもってくださった方は、お気軽にこちらより事務局にご連絡下さい。
意見交換の様子
平成28年度第2回ナガエツルノゲイトウ協働駆除作戦 実施報告(7月12日実施)
開催概要
●日時:2016年7月12日(火)9:30~16:30
●参加人数:33人
●参加団体:NPO法人国際ボランティア学生協会(IVUSA)、環境パートナーシップちば、印旛沼土地改良区、東邦大学、千葉大学、(独)水資源機構 千葉用水総合管理所、八千代市、千葉市、千葉県
実施状況
7月12日(火)に桑納川におけるナガエツルノゲイトウの協働駆除作戦を実施しました。
今回は、継続駆除を主に行いました。
前回に引き続きNPO法人国際ボランティア学生協会(IVUSA)や多くの方に参加いただきました。
また、千葉大学 近藤教授によるドローン(空中撮影)によるモニタリングが実施されました。
次回は、8月5日(金)を予定しています。
また、8月18日(木)~20日(土)には、IVUSAと健全化会議が連携して、
神崎川でナガエツルノゲイトウを駆除する「千葉県印旛沼クリーン大作戦」が実施される予定です。
参加者による集合写真(作業終了後)
今回は、継続駆除の効果検証と再発芽の防止のため左岸と右岸に分かれて継続駆除を行いました。
5月の駆除以降に再発芽したものも所々に確認されました。
5月の駆除で取りきれなかった群落を除く対象範囲全体で、低密度管理を実施しました。
また、水域作業と陸域作業で班を分けて連携することにより、効率的な駆除を目指しました。
植物片を残さないよう丁寧に作業し、協力船による水面の破片の回収も実施しています。
作業結果
・4チームに分かれて水域班と陸域班で作業を行いました。今回は、重機を使用せず、全て手作業で実施しました。
連携して継続除去を行い、効率よく作業を進めることが出来ました。
● 駆除量
・駆除した重量は、合計で約450 kgでした
【作業の様子】
水域班の作業様子
陸域班と水域班の連携作業
作業後
作業前
水面に流れ出た植物片も拾う
土のう108袋 約450kgを手作業で除去
意見交換
作業を終えた後は、千葉用水総合管理所にて、次回の作業に向けた意見交換を実施しました。
水域班の人員増やトゲを持つノイバラへの対応など次回作業への改善案があげられました。
次回は8月5日(金)に作業を予定し低密度管理に努めます。
また、8月18日(木)~20日(土)には、IVUSAと健全化会議が連携して、ナガエツルノゲイトウを駆除する「千葉県印旛沼クリーン大作戦」が神崎川で実施される予定です。
さらなる連携・協働の広がりを目指します。
どなたでもご参加可能です。多くの方に参加いただきたいと思っています。当日の見学のみでも大歓迎です!!
ご興味をもってくださった方は、お気軽にこちらより事務局にご連絡下さい。
意見交換の様子
平成28年度第1回ナガエツルノゲイトウ協働駆除作戦 実施報告(5月29日実施)
開催概要
●日時:2016年5月29日(日)10:00~16:30
●参加人数:188人
●参加団体:NPO法人国際ボランティア学生協会(IVUSA)、NPO美しい田園21、環境パートナーシップちば、
印旛沼土地改良区、高木測量(株)、ノダック(株)、八千代エンジニアリング(株)、
パシフィックコンサルタンツ(株)、東邦大学、千葉大学、東京農工大、
関東農政局、(独)水資源機構 千葉用水総合管理所、(国研)土木研究所、
八千代市、千葉市、千葉県、ほか当日参加者
実施状況
5月29日(日)に桑納川におけるナガエツルノゲイトウの協働駆除作戦を実施しました。
平成28年度第1回目の今回は、NPO法人国際ボランティア学生協会(IVUSA)から60人を超えるご参加をいただき、
これまでで最大の規模で駆除活動が実施されました。
事前の調査や、千葉大学 近藤教授によるUAV(ドローン)でのモニタリング結果から、効果的な作業を計画し、
桑納橋~富士美橋の間で群落の駆除を実施しました。
本年度も継続駆除を予定し、効果検証と再発芽の防止に努めていきます。
また連携・協働の輪を広げていきたいと考えています。
参加者による集合写真(作業終了後)
今回は、河川下流部のワンド部に重機を配置し、ワンド部より上流の重機エリアと下流の人力エリアに分け、
群落の位置や河岸状況に合わせた駆除を行いました。
1.重機エリア
群落を河岸から切り離す「切離班」、切り離した群落を流下させ、重機の箇所まで移動させる「移動班」、重機で水面から引き上げる「重機班」の班体制を組み、これまでの経験から最も労力のかかる群落の引き上げについて重機を効率的に利用した駆除を実施しました。
移動班が水中に入り、群落を重機位置まで移動
2. 人力エリア
重機配置が不可能な箇所の駆除を人力班で対応しました。
水際が段差となっていたり、河岸の勾配が急な箇所での引き上げや、車両の入れない箇所からの人力小運搬など、非効率な作業となりますが、学生ボランティアや地元の皆様などの若さと熱意で、大きな群落の駆除が出来ました。
重機が進入できない箇所では、大勢が力を合わせ人力で引上げ・小運搬を実施
足場が悪いところでは、皆の協力が大活躍
3. エリア共通
もちろん植物片を残さないようブルーシート上での取扱い、群落切離し後の水際部の丁寧な人力除去や水中作業者、協力船による水面の破片の回収にも注意しています。
群落引き上げ後も丁寧に駆除
流れ出た植物片も残さない
作業結果
重機エリア作業は、作業下流端から桑納橋までの駆除が概成しました。
人力エリア作業は、たくさんの群落を駆除しました。
途中で引き上げに不適な左岸側から右岸側へ群落を移動させる試みも成功し、今後の効率化への大きな知見となりました。
昨年度からの駆除区間については、再発芽が極小であり、継続駆除の効果が確認されました。
写真、計測結果提供:千葉大学 近藤研究室
作業前ーたくさんの群落が上流まで続きます
作業後ー上流の群落が一掃されました
集積されたナガエツルノゲイトウ
意見交換
・各作業者から見た作業の課題や改善方法、活動への感想など、IVUSAを中心に積極的な意見交換がなされました。
・昨年度の継続駆除活動の効果が確認されており、本年度も本日作業範囲の継続的な駆除に取り組みます。
長谷川座長から講評
作業班ごとに車座になり、青空反省会