水草の種類
水草の機能
印旛沼の水草種数のうつりかわり
帰化植物(外来植物)とは
■水草の種類
水草とは、湖、沼、ため池、川などの水中で生える植物ことをいい、一般的に、生育している場所によって次のように分類されます。
◆湿地性植物
(しっちせいしょくぶつ)
根元が湿っている場所で育つものをいいます。
気候によって水をかぶることもあるので、抽水植物と完全に区別することは困難です。
◆抽水植物
(ちゅうすいしょくぶつ)
水底に根を張り、茎の下部は水中にありますが、茎か葉の少なくとも一部が水上に突き出ているものをいいます
◆浮葉植物
(ふようしょくぶつ)
水面に葉を浮かべ、水底に根を張ったもののことをいいます。
◆浮遊植物
(ふゆうしょくぶつ)
植物体が水面に浮かび、根は水中にたれて水底につかないものをいいます。
◆沈水植物
(ちんすいしょくぶつ)
水底に根を張り、茎、葉まで水中にあるものをいいます。
水草の機能
・水質を良くする機能をもっています
・生きもののすみか、エサ場、産卵場、避難場として役立ちます
・水草のある水辺の風景は、心をいやしてくれます
印旛沼の水草種数のうつりかわり
昭和39年には47種の水草が印旛沼に自生していましたが、印旛沼の水質悪化に伴い水草は減少し、平成18年の千葉県による調査では、11種しか確認されませんでした。
沈水植物においては、1種も確認されませんでした。
図 印旛沼の水草の生育種数の変移
帰化植物(外来植物)
帰化植物とは、人間の様々な活動に伴って、もともと暮らしている場所から別の場所へ入り、野生化してしまった植物のことをいいます。
帰化植物は在来種(その場所にもとから生息していた生物)や人間の生活に悪い影響を与えてしまう場合があります。
特に、生態系、人の生命・身体、農林水産業へ被害を及ぼすもの、又は及ぼすおそれがあるものの中から、環境省が指定する「特定外来生物」であるナガエツルノゲイトウは、印旛沼流域で大量に増え、在来種がおいやられてしまうなどの問題がおこっています。
群生するナガエツルノゲイトウ