印旛沼のあらまし

印旛沼の魅力

豊かな自然環境

印旛沼及び流域は、都心から約40km に位置しながら、今なお豊かな自然環境が残っています。
湧水が湧出する谷津等では、生き物たちが多数生息・生育しています。
 

農業・漁業

千葉県は、全国有数の農業県です。沼周辺は水田、流域の台地には畑が広がっています。
印旛沼は漁業資源も豊富です。張り網(コイ、フナ、雑魚等) や船曳網(エビ、ワカサギ、雑魚等)、柴漬(エビ、ウナギ、雑魚等) 等の漁業が、現在でも行われています。また、沼周辺は、多くの釣りの姿も見られます。
 

受け継がれる文化

古代、印旛沼周辺は“古鬼怒湾(香取海または香取浦)” の入り江であったことから、古くから人々が生活を営んできました。その長い暮らしの歴史の中で、地域の祭祀や信仰のための社寺仏閣が創建され、地域の文化がはぐくまれてきました。
印旛沼周辺の神社を見ると、麻賀多神社、宗像神社、鳥見神社、埴生神社が多く、それぞれが交わることなく分布し、沼の周辺に定着した人々の起源や、沼周辺の地域構成や文化形成の重要な手がかりを掴むことができます。
また、印西市にある結縁寺には、国の重要文化財である銅造不動明王が安置されています。そして、この周辺の谷津地域は、自然環境、生物多様性、人の営みの視点で優れた里として、「にほんの里100 選」(朝日新聞社・( 財) 森林文化協会主催、2009 年1月)に選ばれました。
 

人が集う憩いの場

西印旛沼の鹿島川河口付近には佐倉ふるさと広場があり、季節に応じて色々なイベントが開催されています。また、沼の周囲はサイクリングロードが整備され、週末には多くの人々が訪れます。屋形船も運航され、水上から印旛沼や沼周辺の自然を楽しむことができます。