活動事例

千葉銀行

活動File1 八千代オイコス 花輪川~桑納川 エコウォーキング花輪川の湧水と谷津をたどる、エコウォーキング

千葉銀行は2007年度から「たいせつにします、ひと、みず、みどり。」をキャッチフレーズに新たな地域貢献活動をスタートしています。印旛沼周辺のクリーンウォークもその活動のひとつ。初年度となる2007年の活動では300人のボランティアによる清掃と印旛沼環境基金へ1000万円の寄付を行っています

●主催:千葉銀行 http://www.chibabank.co.jp/
●開催日時:平成20年3月15日 (土) 午前9:30~11:00
●概要:佐倉ふるさと広場に集合し、印旛沼サイクリングロード沿いにごみ拾いを実施

●風車の下に、頭取以下200名が集合!

平成20年3月15日(土)、春らしい柔らかな日差しが降り注ぐ「佐倉ふるさと広場」の風車のもとに、揃いの緑のベストを着た人々が続々と集まってきます。背中には「ちばぎんVネットクラブ」の文字。千葉銀行の職員によるボランティア組織「ちばぎんVネットクラブ」のメンバーです。今回のクリーンウォークは、千葉銀行とそのOB会である「清風会」が中心となって印旛沼に近い成田・四街道地区在住者に声をかけ、職員と家族約200人が集まりました。

 

●家族や仲間と連れだって、気分はハイキング

分別用の3色のゴミ袋を手渡されると、参加者は連なって印旛沼沿いのサイクリングロードへと進みます。

参加者の中には頭取をはじめ役員の方々も。

●ごみ拾いの後は、あたたかい絞りたての牛乳でひと休み

サイクリングロード沿いを歩きます。右手には取水口も見えます。家族連れの姿も多く、ちょっとしたハイキング気分。

●ヒバリの声とシラサギの姿に気分も爽やか

印旛沼は自然にできた天然の淡水湖です。江戸時代からの治水を兼ねた干拓事業は困難を極め、完成したのは昭和43(1968)年。現在は、千葉県民の大事な水がめとなっています。生息する魚も多く今でも雑魚漁が行われています。

前日の雨で足下がゆるんでいましたが、普段から活動にいそしむ「清風会」のメンバーはアシの茂みのゴミも熱心に拾っていました。

印旛沼には越冬や繁殖のためにたくさんの渡り鳥もやってきます。

日曜日には屋形船の遊覧船も出ています。

●ミニインタビュー

取締役頭取 竹山 正氏

千葉銀行では60周年を機に、新たに「ひと、みず、みどり」をテーマにして社会貢献活動を始めています。私もスケジュールさえあえば、こうした行事には極力参加していますよ。この印旛沼は県民のみなさまの大事な「みず」。手賀沼は以前に比べてずいぶんきれいになりましたが、印旛沼はまだまだです。千葉の大切な水がめですから、職員の力も借りつつ、この活動は頑張って続けていかなければと思っています。

●ゆっくり歩いて気持ちの良い汗!

佐倉ふるさと広場の風車は日蘭親善のシンボル。春には一面がチューリップで埋まります。

サイクリングロードは全長27キロもあり、レンタサイクルも利用できます。道沿いには桜並木が続きます。

春の空気を楽しみながら、ゆっくり歩いた1時間半。集めたゴミは1カ所にまとめておくと佐倉市の方で回収してくれます。みんなでお弁当を食べて、解散しました。心にも体にもいい汗をかきました。

主催者の思い、参加者の声

●お話を聞いた人

●地元企業として地域の環境美化をお手伝いしたい

八千代オイコス代表 加藤賢三さん

私たちは平成3年ごろから、花輪の谷津を中心に自然観察や環境保全の活動をしてきました。近年は、ホタルの保全活動に加えて花輪川の環境保全や炭焼き、インターネットを使った環境調査など、市民や行政、企業などと連携しながら、地域の生活環境の保全や改善の活動を行っています。平成13年にNPO法人として現在の名称となりました。「オイコス」はギリシャ語で「家 (oikos) 」という意味。「環境」という言葉の語源です。

花輪川は八千代緑が丘駅周辺を源とする小さな川ですが、湧水が多く夏には周辺に青々とした田んぼが広がり、ホタルの姿も見ることができます。この花輪川を市民の楽しめる小川にしようと、私たちは「よみがえれ花輪川プロジェクト」と名づけて、自然観察会や清掃、草刈り、ごみ拾いなどの活動をしています。印旛沼流域連携プログラムという形で行政と一緒に活動するようになって、地元の方々も安心してくださるし、市民の方も活動に参加しやすくなったようです。ごみ収集用具の提供や、ごみの回収も行政に協力してもらえるので、私たちも活動しやすくなりました。

暖かくなれば植物や生きものも増えてきます。夏には川の学校も開催します。みなさんも活動に参加しませんか。

●千葉銀行酒々井支店の皆さん

支店長以下、全員でやってきたという酒々井支店のみなさん。お弁当もシートを敷いてみんなで仲良く食べていました。「気持ちが良くて、来て良かった!」。

●家族でやってきました!

「私は佐倉育ちですから印旛沼は地元です。残念ながら小さいときから『きれい』という印象はないんです。地元の企業として、こういう活動はとてもいいと思いますね」「私自身も元行員だったので、こうした行事は当時の同僚に会ういい機会なんです。お兄ちゃんは幼稚園ですが、だんだんゴミ拾いが楽しくなってきたみたいです。ゲームと同じ感覚みたいで頑張ってますよ(笑)」

●印旛沼を意識するいい機会に

「印旛沼にはあまり来ませんね。ここから飲料水を取っていることも初めて知りました。行事を通してそうしたことを意識するのはいいことだと思います」

●今度は家族と来ようかな

「強制されてはいませんが、参加するのが当たり前の感じです。去年は九十九里浜の清掃にも参加しましたよ。今度は家族を連れて来ようかなと思いました」。

●上司の普段の姿に触れられるのもいい

「普段はエライ方々がリュックを背負ってごみを拾っている姿にちょっと感動しました(笑)。海の清掃や植樹の活動も知っていたので、一度参加したかったんです。健康にもいいですよね」