市民意見交換会
第2回

開催概要

●日時:2015年6月29日(月)18:00~20:45

●場所:きぼーる会議室4

●参加人数:24名

●主な議題:印旛沼流域水循環健全化計画に関する意見交換

●主催者:環境パートナーシップちば

 

意見交換の結果(概要)

●プログラム

1.印旛沼の現状と課題、健全化会議及びその内容について説明(健全化会議事務局)

2.参加者との意見交換

 

●主な意見

 

<健全化の目標に関すること>

・本日の意見は、計画にどのように反映されるのか。
 

・(健全化事務局)事務局の一存で方針を決めることができない。今後、健全化会議の委員の皆さんと相談して決定する予定である。
 

・本日、説明を聞いて改めて、健全化の目標を再認識できた。ただ、“健全化”が何を意味するのかが、分からない。
 

・(健全化会議事務局)何をもって“健全”とするか、絶対的な値はない。何をもって“健全”とするのか、市民の皆さんと一緒に議論していきたい。
 

・健全化会議の取組みの予算は、どこから出ているのか。
 

・(健全化会議事務局)健全化会議自体は、色々な主体が集まって構成されている組織であり、予算を持っていない。多岐にわたる健全化会議の取組みのうち、河川管理者として実施する河川事業については、千葉県の事業として実施している。
 

・いろいろ頑張って努力しても(COD値が)下がらないのは、今まで考慮していなかった諸々のことがあるからだろうと思う。地球温暖化の影響など、自然界の現象全体をふまえた上で、考えるべきである。
 

・健全化会議として色々な取組みをされており、素晴らしい。それでも水質が浄化されていない状況を打破していくためには、様々な分野からのアプローチの組み合わせと、発想の転換が大切だと思う。例えば、印旛沼の水位を下げて水質改善を図ると同時に、農業用水の利用に支障が出ないよう、ソーラー発電により水をポンプアップすることはできないか。エネルギーも含めて、まちづくり全体の視点から総合的に考え、解決策を模索していく必要がある。
 

・(健全化会議事務局)印旛沼の水質浄化が進まない背景の一つには、利水上の制約があることは確かだ。一方で、流域での都市的な生活を享受できる代償として水が汚れている現状があり、きれいにするためにはコストがかかるという宿命もある。

 

 

 

<取り組みの評価に関すること>

・色々な取組みがあるが、具体的にどの取組みが、どこでどのぐらい進んでいるといった情報が欲しい。

 

・(健全化会議事務局)取組みの進捗管理は毎年実施しており、詳細は年次報告書に記載されている。「いんばぬま情報広場」に公開されているので、ご覧いただきたい。

 

 

 

<対策に関すること>

・下水道整備に関しては、整備率の低い富里市や八街市では、県や国でも対策を推進してほしい。

 

・(健全化会議事務局)富里市や八街市などは下水道整備率が低いが、人口密度が低く、下水道では効率が悪いために、最初から下水道を整備する予定のない地区もある。下水道以外の対策を考えなければならない。

 

・かつては窒素削減対策が重要と言われていたが、最近はリンが重要なのか。

 

・印旛沼の植物プランクトン異常発生対策としては、窒素とリンを減らすことが大切である。植物プランクトンの中には、空気中の窒素を使えるものあるなど、窒素はリンに比べると完全に減らすことはむずかしい。ただし、窒素が十分であっても、リンが不足すると増えることができないため、制御しやすいリンを減らす対策を進めている。

 

・リン対策として、市民にできることは何か。

 

・印旛沼流域のうち2割の地域については、下水道が整備されておらず、生活排水が印旛沼に流れている。これらの地域では、リン除去型の浄化槽を設置することが望まれる。ただし、高価であり個人負担で設置が難しい状況もある。米ヌカにはリンが多く含まれているので、米のとぎ汁を流さない配慮をすることなどの台所対策も有効であろう。

 

 

 

<飲み水に関すること>

・印旛沼の水は飲み水にも使われているとのことであったが、水道水は安全なのか。

 

・(健全化会議事務局)水道水は安全である。

 

・健全化の目標に、“おいしい水”の観点がない。市民にとっては「おいしい水を飲みたい」ということが最も重要である。

 

・(健全化会議事務局)目標に“おいしい”という言葉はないが、“良質”という表現の中には、安全でおいしいという意味が込められている。水のカビ臭さの原因になるプランクトンを指標として設定し、水がおいしくなったかを評価している。

 

・ “おいしい水”とは何をもって言うのか。基準は定量化できないのか。

 

・ “おいしい”の評価は、個人の好みによるところもある。味に影響を与える要因としては、硬度のほか、温度によるところも大きい。

 

 

 

<市民の取組みに関すること>

・健全化の取組みのうち、市民の参加が期待されているのは、どのような取組みか。

 

・(健全化会議事務局)皆さんが活動されている中で、住民の方々の目線から、こんな活動に参加したいとか、こんな連携があるともっと活動しやすいといったことがあれば、ご意見いただけるとありがたい。例えばナガエツルノゲイトウは、引き抜くのに労力がかかる。皆でイベント的に楽しみながら駆除できないかと考えている。ナガエツルノゲイトウは、他地域でも問題になっており、印旛沼で協働の成功モデルができれば、アピールにもなる。

 

・千葉市民が、水源である印旛沼でボランティア活動ができるとよい。

 

・(健全化会議事務局)おっしゃる通り、一般の方に、印旛沼ファンになっていただくようなしかけがあるとよい。水と地域ネットワークワーキングの目的はまさに、印旛沼を使ってもらうことにある。ボランティア活動などを通して、印旛沼で楽しい思い出を作っていただけるとよい。

 

・連携プログラムは、参加者が少ない。もっとアダプトを増やしてクリーン活動を盛んにしたい。

 

 

 

<広報に関すること>

・本日初めて、印旛沼の水質が全国ワースト1と知った。市民が無知であることが問題だ。新聞折り込み広告でインパクトのある広告を出すなど、注目される工夫が必要だ。

 

・私は富里市の里山で活動をしているので、印旛沼のことを知っているが、一般の市民は印旛沼のことを知らない。いかに情報発信をするかが大切だと思う。ナガエツルノゲイトウの駆除をイベント的に実施するのは面白い。市町対抗にするとよいかもしれない。イベントは、知ってもらう上で効果的だと思う。

 

・(健全化会議事務局)市民の皆さんに伝わっていないことが課題だと感じる。こうした機会を通して、知っていただく努力をしていきたい。健全化会議自らがイベントを主催するだけではなく、流域市町のイベントにおじゃまするなどの工夫をしている。今回のように、密度の濃い意見交換の場を持つと同時に、イベントを通して一般の市民の方とのつながりも作りたい。

 

・印旛沼に対する千葉市民の想いが弱いと思う。水質ワースト1の響きは衝撃的だが、例えば子どもたちが印旛沼に愛着を持ち、きれいにしようと思う気持ちを育んでいくことも大切である。個人的には、ワースト1はあまり伝えたくない。

 

・水道水源としての印旛沼の恩恵を受ける地域と印旛沼流域が重なっていないことが、水質改善が進まない原因だ。

 

・先日、とある番組で印旛沼が取り上げられていた。研究者がカミツキガメに関して紹介するもので、恐怖を感じさせるような内容だった。怖くて行きたくないという印象をもたれてしまうのではと懸念される。広報のしかたを考える必要がある。

 

・(健全化会議事務局)いんざい環境フェスタ(印西市)といんばふれ愛フェスタ(成田市)の結果をみると、「印旛沼にいったことがある」人が多い後者の方が、「印旛沼が日本一きれい」と回答する人が多い傾向がみられたことは興味深い。「印旛沼は汚い」という先入観で捉えるのではなく、実際に足を運んで、良いところを体感していただけるとよい。

 

・印旛沼は水質ワースト1のイメージがありマイナスイメージだが、良いところを見つける努力をしていきたい。「多摩川にサケが戻ってきた!」とか、「水生生物がよみがえった!」というような、前向きなアピールができるとよい。その上で、皆で頑張ろう!という機運につなげられるとよい。

 

・千葉市民にとって印旛沼は遠い存在だ。地域によって印旛沼との関係性は多様で、その地域にあった広報の方法があると思う。きめの細かい対応が必要だ。スーパーで環境にやさしい農産物をPRするとか、回覧板を活用するなどの工夫もよいだろう。

 

 

 

<教育に関すること>

・里山で活動している。自然観察会で川の名前を教えるが、川の名前自体、知らない人が多い。教育委員会とも連携し、教育をやっていただくとよい。

 

・足元の水がどこに流れていくのか、知らない人が多い。新川の水がどの方向に流れていくのかを、勘違いしている学校の先生もいた。水に関心を持ってもらうためには、教育をはじめ、色々な面からアプローチしていくことが必要かと思う。

 

・私は浦安市民で、印旛沼の水を飲んでいるが、一般の人はそのことを知らない。浦安市は倉渕町(群馬県高崎市)に水源の森を持っているが、水源地から水道管を通して水が直接家庭に送られてくると思っている人さえいる。行政だけでも、市民だけでも解決できない。協働が大切である。

 

 

 

<企業の取組みに関すること> 

・水処理の会社から来た。我々の会社は、浄化槽の設計・製造・販売を行っている。リン除去型合併浄化槽は、個人で負担するには高価である。神奈川県や茨城県では環境税を導入し、水源の保全や湖沼の水質改善に充てている。浄化槽設置に対する補助も行っており、両県では設置が進んでいる。印旛沼ではわずか数十基にすぎない。千葉県でも環境税の導入をなどができるとよい。

 

・私たちの会社では、浄化槽を通して、水をきれいにすることを考えている。私たちは、市町のイベントでPRすることでお手伝いすることができる。各地に支店があるので、イベント等の際にはお声かけいただければと思う。

 

 

 

<今度の方向性・協働に関すること>

・今回の会議は、わいわい会議のバージョンアップ版として開催している。わいわい会議は行政がお膳立てした場だったのに対し、今回は市民が行政に来てもらうという趣旨である。ぜひ、色々な団体と意見交換会を開催していきたい。

 

・(健全化事務局)本日はお集まりいただき有難く思う。印旛沼の問題を皆さんと一緒に足元から考えていきたい。今後とも、よろしくお願いしたい。

 

・私たちが行動計画について知ることも大切である。本当の意味での協働を進めるために、今後もお互いの立場でできることを考えていきたい。

 

 


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