印旛沼環境基金公開講座

印旛沼環境基金公開講座

印旛沼環境基金公開講座は、印旛沼流域内・外の方々に、印旛沼・流域の生態系や歴史・文化等について、深く理解してもらうことを目的に印旛沼環境基金が開催しています。

第1回の公開講座では、水循環健全化会議が伺い、健全化の取り組みなどを説明し、意見交換をしました。

開催概要

●日時:2015年7月25日(土)14:00~16:00

●場所:ミレニアムセンター佐倉 2F ホール

●参加人数:25名

●主な議題:印旛沼流域水循環健全化会議及び印旛沼の水辺利用に関する意見交換

●主催者:印旛沼環境基金

●講座名:平成27年度印旛沼環境基金公開講座「温故知新」

第1回 「いんば沼をきれいに-千葉県の取り組みと成果-」

意見交換の結果(概要)

●プログラム

印旛沼の現状と課題、健全化会議及びその内容について健全化会議事務局から説明

●主な意見

<水質改善に関すること>

・手賀沼は浚渫で水質がよくなった。佐倉市の蕨市長も印旛沼の浚渫を要望している。

(環境基金)手賀沼は浚渫で水質がよくなったとは思わない。浚渫は難しい。ただ、蕨市長の意見で沼の真ん中に島を作るのはいいと思う。

・(事務局)水質の悪化の原因には沼内対策だけでなく、流入河川からの汚濁の原因もある。

・(環境基金)西沼と北沼を比べると西沼の方が流入する河川が多いが、流入の少ない北沼の水質が悪いのはなぜか。

・(事務局)北沼は、西沼と比べて、入ってきた水が出ていくまでの滞留時間が長くなっており、水質悪化の要因の一つとなっていると思われる。

・(参加者)印旛沼の説明をする際には西沼ばかりである。北も印旛沼なのに、環境フェアも西沼である。印旛沼は西沼だけであるとの印象を受ける。

・(事務局)おっしゃるとおりである。北沼も認識されるべきと考える。

・ 説明を聞くと印旛沼をきれいにしようとする気持ちが見られない。印旛沼に浄化装置を作るとか二枚貝やしじみの養殖を行えばよくなるのではないか。

・(環境基金)健全化会議には水質改善技術検討会があるのでそちらに諮るようにすべきである。

<水辺の利用に関すること>

・ハイキングに関する団体に所属している。平均年齢60歳を超えるメンバーで、毎回150人以上で歩いている。印旛沼周辺は、トイレがないことがネックである。一里塚ができることに大いに期待したい。多くの人に印旛沼を見てもらうきっかけにもなる。

・(事務局)印旛沼の利用にあたって、トイレの存在は大きいと認識している。河川管理者としてトイレを設置することは厳しいので、上物整備を行う市町と相談したい。

・(環境基金)海外等の事例を印旛沼に適用するにあたって、法的に問題はないのか。

・(事務局)法的な取扱については、適用したい内容により状況が異なるので、個別に相談していただきたい。印旛土木事務所及び成田土木事務所の管理課が基本的な窓口となるが、場合によっては河川環境課も入らせていただく。

・桜の管理をしているが、花壇の設置の許可は必要なのか。また、ゴミの問題もある。

・(事務局)手続き上は、大きさに関わらず許可が必要かと思う。ただし、皆さんの良い活動を邪魔しようという趣旨のものではないことは、ご理解いただきたい。ゴミの問題は確かに認識しており、水辺の利活用が進むことで、人の目でゴミ投棄を抑制できるとよい。

・ 西印旛沼の取水口に、現在、使われていないであろう建物がある。それを利活用できればと思う。

・(事務局)縦割りで申し訳ないが、管理が水道局となり、当方では把握できていないため、事実確認を行いたい。

・(環境基金)将監川の景観はとても良い。印旛沼では、「よい子はいんば沼にはいらない」の看板がある。これからは小さい子供たちが今後の力となる。子供たちが自由に水辺で遊べる場が必要であるのでは。

・(事務局)ご指摘の通りである。「水ガキ」という言葉もあるようだが、そうした子どもを増やしていきたい。佐倉ふるさと広場周辺では、親水のための水辺拠点を整備する予定だが、利活用や運営、管理などをどのようにしていくかは、今後の課題である。

・ 水利使用があると思われるが、水位の高いときと低いときを考える必要がある。漁礁を印旛沼全体の流れに合わせて作る必要がある。